胃腸炎について
- 2021年1月25日
- 病気について
胃腸炎とは嘔吐、下痢、腹痛、発熱などがみられる症状で、嘔吐下痢症と言われたりもします。
冬にみられるものは80-90%がウイルス性であり、夏は細菌性の割合が多くなる傾向があります。
原因ウイルスとしてはロタウイルスやノロウイルスが有名です。
また、細菌ではカンビロバクターやサルモネラ、O157をはじめとする病原性大腸菌などが原因となります。
突然の嘔吐から始まるのが典型的で、発熱を伴うこともあります。
嘔吐は1日程度で落ち着くことが多く、その後下痢が出現します。
下痢については嘔吐よりも長引き、1週間あるいはそれ以上続くことがあります。
お子様が吐き始めるとやはり心配になるのが脱水症です。
症状的には嘔吐のほうが目立つのですが、実際嘔吐だけで急激に脱水が進行することは稀です。
お腹の中がからっぽになるとそれ以上水分が出ていくことはあまりないためです。
その一方で、ひどい下痢の場合には体外にどんどん水分がでていってしまうため、
脱水が急速に進行することがあります。
下痢が出現するころに嘔吐が落ち着き、食事をある程度摂れるようになっていれば大丈夫ですが、
嘔吐が続き、水分も十分に摂れないのに下痢が出現するようなら、特に注意が必要です。
嘔吐のみでも、長期に続くようであればもちろん脱水が進行してきますので、
慎重に症状を観察しましょう。
吐き始めた次の日も嘔吐が続き、水分を摂るたびに嘔吐を繰り返している
おしっこが全くでていない
ぐったりして反応が鈍い
このような症状がみられた場合には脱水が進行していることが考えられます。
早めに受診をしましょう。
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