百日咳が流行中
- 2025年4月7日
- 病気について
百日咳 ことしの累計患者数が4100人に 去年1年間を上回る
百日咳の発生が増えているようです。
記事内でも触れられているように、小児科医として一番怖いのは、
まだワクチンを接種できていない乳児が感染して、無呼吸発作などで呼吸ができなくなってしまうことです。
年長児になってくると普通の「かぜ」とあまり見分けがつかないことも多く、
診断が難しい病気でもあります。
咳が長引く時には百日咳にも効く抗生剤をお出しすることもありますが、
最近はその抗生剤が効きにくい耐性菌も増えているようで、治療に苦慮することもあるようです。
かといって、咳が長引く方に強い抗生剤を使ってみるのもリスクがあり、
悩ましいところです。
そして、対策としてはやはり予防接種が重要になります。
記事でも推奨されているように2ヶ月になったら早めに予防接種(百日咳に対しては五種混合)を打ちましょう。
また小児科学会では年長さんのタイミングと二種混合を接種するタイミングで
百日咳が含まれている三種混合の接種を推奨しています。
定期接種化にむけた動きもあるようですが、残念ながら現在では任意接種という位置づけです。
そのため、三種混合を接種を希望される場合4,500円の費用が発生しますので、ご了承ください。