夜尿症
- 2021年2月19日
- 病気について
生まれて2歳くらいまではほぼ毎日おねしょをしますが、その頻度は年齢とともに減っていきます。
5歳以降になっても月に1回以上のおねしょが3ヶ月以上続く場合に「夜尿症」と診断します。
その頻度は思ったよりも多く、
5歳で5人に1人 (約20%)、10歳でも20人に1人 (約5%) ぐらいにみられます。
受診された際は、まず夜尿の頻度や日中の排尿頻度、
また日常の生活習慣等いろいろなお話を伺ったうえで、必要があれば血液検査や尿検査などの検査を行います。
生活習慣としては、以下のようなことを注意します。
・規則正しい生活をする
・水分の取り方に気を付ける
特に夕食後から終身まではコップ1杯程度の水分摂取にとどめます。
・塩分を控える
・便秘に気を付ける
・寝る前にトイレに行く
布団に入り30分~1時間経っても寝付けない時にはもう一度トイレに行きましょう。
・寝ているときに冷えから守る
これらのことを注意しながら、1ヶ月程度夜尿の頻度を記録したうえで、
年齢や頻度、本人がどれくらい夜尿を気にしているかなどを考慮しながら検討します。
夜尿症は自然に良くなっていくことが多いですが、
適切な治療を行うことで、2~3倍治る率が高くなることが知られています。
夜尿症によって自信をなくし、学校生活や心理面に影響を与えることもありますし、
他の病気が隠れていることもありますので、小学校に入学してもおねしょが続くようなら、
一度医療機関での相談をお勧めします。
実際の治療については別の記事でお話します。