こどもの視力検査
- 2021年1月22日
- 病気について
お子様の視力について気にされたことはありますか?
生まれたばかりの赤ちゃんの視力は0.03程度で明るいか暗いかがわかるくらい、
3ヶ月くらいで動くものを目で追うようになります。
6ヶ月くらいで約0.2、3歳になると半数程度の方が1.0以上の視力になるといわれています。
このような視力の発達には色々なものを見ることによって得られる視覚的な刺激が不可欠です。
しかし、近視や遠視、乱視といった屈折異常や内斜視といった眼の位置の異常などがあると、
視覚的な刺激を適切に得ることができず、視力の発達に支障をきたすことがあります。
また、このような異常が放置されると、治療後も十分な視力が獲得できないこともあり、
早期発見が非常に重要です。
早期発見といっても赤ちゃんが見えにくさを訴えることはありませんし、
視力検査と聞いてイメージされる「右!」「左!」と輪の切れ目のあるほうを答える検査はもちろんできません。
そこで使用するのが、こちらの「スポットビジョンスクリーナー」です。
6ヶ月頃から検査可能で、早ければ数秒で眼の様々な異常を検出することが可能です。
ちなみに、左は私の検査結果で近視と乱視を教えてくれています。
右は内斜視の場合の検査結果です。
近年、赤ちゃんの聴覚スクリーニング検査は出産施設で行われることも多くなりましたが、
この視力スクリーニング検査はまだそれほど一般的ではありません。
当院では6ヶ月以降の乳幼児健診を行う際には皆さまこちらの視力検査も行うようにしています。
もちろん、乳幼児健診以外のタイミングでも視力に心配がある場合にはいつでも検査できますので、お気軽にご相談ください。